わざと挑発するような言い方をする。
内心「言ってやったぜ…!」という、謎の満足感でいっぱいだ。
「…だよな。でも…、何かムカつく。」
「それだけ」って言って、アタシの上から退いて
背を向けて布団を被る洋。
アタシは天井を向いたまま、放心状態。
意味…わかんない……。
アタシが誰と遊んでいようと、洋には関係ないはずなのに。
『ムカつく』とか言われる筋合いなんか…ないはずなのに……。
「………嫌い。」
洋の背中を見つめて、ボソッと呟く。
だけど、触れられた首筋の熱が、中々消えないのは……
何で…なんだろ……。