「…どうかした……きゃっ…」
ドサッーー
え、何なのこの状況。
目の前は変わらず整った顔。
だけど、何かおかしく感じるのは…
右を見ても左を見ても、洋の腕が見えるから…?
一瞬思考を停止したあたしの頭は、目の前の男の声によって再び動き出す。
「…なぁ、この跡、何?」
「……っ…ひぁ…」
洋がアタシの首筋に、撫でるように指で触れる。
ってか、何か変な声でたぁぁあ!!
そこでようやく気付いた。
アタシ…、洋に押し倒されてるんだなぁ…と。
「これ、どう見てもキスマーク、だよな?」
暗いからよくわからないけど、
洋は怒ってるような、だけどどこか悲しそうな…
そんな複雑な表情をしていた。
「…っ……。…だったら何?
別にアンタには関係ナイじゃん。」

