アタシが知ってる洋とは別人みたい…。
「何見とれてんの?俺に惚れた?」
その言葉ではっとする。
どうやら、洋の裸をまじまじと見つめてしまってたみたいで…
「んなわけないし!アンタなんか嫌いだし!」
つい照れ隠しで、きつい言葉を言ってしまう。
本当…素直じゃないな…。
「…知ってるよ。」
その度に、洋は決まってこう言う。
…でも何か…、一瞬傷ついた顔したような……。
気のせい…よね。
「…ん?もうこんな時間か…」
ふと時計を見ると、0時をまわっていた。
そろそろ寝ようかなぁ…。
「菜央、寝んの?」
「そうだけど?」
「じゃあー、俺も寝よっかな」
「そっか。おやすみ」