ウラオモテ





「…ちょっと、聞いてんの…?」




菜央にそう言われてはっとする。



…ぐっ…そんな寂しそうな顔で見られると…


つい、からかいたくなっちまう…。




「菜央、ちょいちょい」




つい好奇心が働いて、菜央をこっちに来るよう手招きする。




「…な、なによ。」




疑う様子もなく、俺の方へ歩み寄る菜央。


…単純。



…まぁ、ここらで一つ…


俺は菜央の耳に思いっきり顔を近づける。




「…髪、濡れてんぞ。誘ってんの?」


「ひゃ…っ…。う、うるさい…」




ほらな?可愛いだろ?




「…ふっ…、冗談。」


「も、もう!!からかうな馬鹿!!」