雨の日は大声で歌をうたおう

Vol.12 下ネタに固まる

いじめ、というか無視された1年を過ごし
目立ってはいけないんだな、ということを学んだ。
親にはいじめられている事実を伝えなかった。
小さなプライドがあったのだ。
親に対しても、私はいじめなんかされてない、と虚勢を張りたかった。
いじめを苦に誰にも相談できずに自殺する子を
親はどうしてるんだ?と簡単に言うコメンテーターがいるけど
なかなか複雑なのだ。
普段の生活を見てたら異変に気付くはず、とか言うけど
親に見破られるような行動を冒すほど、へまはしない。するもんか。

高校は地元の進学校に進んだ。
私をいじめた首謀者は馬鹿の高校に行った。
でもいじめられていた私を知っている人がいる以上、
私は目立ってはいけなかった。
地元を離れ、初めて過去の私を知らない街に降り立った時、
私は開放感でいっぱいだった。