最後の夏 ~十年の想い~



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「………ご、ごめん…」


そう言って、俺は視線をおとした。


アイラは、ハッとしたように口元に手を当てた
。慌てたように辺りを見回す。


クラスメートが唖然として俺たちを見ていた。


「あ、あの……私も、ごめんなさい…」


他人行儀な敬語が、グサリと心に突き刺さる。


これで、分かってしまった。


アイラが俺のことを覚えていないことが。