***** 「………ご、ごめん…」 そう言って、俺は視線をおとした。 アイラは、ハッとしたように口元に手を当てた 。慌てたように辺りを見回す。 クラスメートが唖然として俺たちを見ていた。 「あ、あの……私も、ごめんなさい…」 他人行儀な敬語が、グサリと心に突き刺さる。 これで、分かってしまった。 アイラが俺のことを覚えていないことが。