最後の夏 ~十年の想い~



焦りすぎて、ひたすら謝っているとぐいっと
腕を引っ張られた。


ふっと、あの記憶がよみがえる。


そんなはずない。ユイトはこんなことしない。


分かってるはずなのに。


なのに、私の頭の中は、真っ白になってしまった。


ただ、浮かんでくるのは、あの感覚……


痛む腕、肌に食い込む爪、憎悪に燃えた目……


『おまえなんて……おまえなんて、死ねばいいのに………!!』


気が付けば、私は叫んでいた。


「ご、ごめんなさいっ!!何でもします!だから、殺さないで……!」



すると、彼はハッとしたように私の腕を放した