最後の夏 ~十年の想い~



岡本、という名前を聞いて、思わず辺りを見回
す。


すると、こちらを見つめている一人の女子と目
が合った。


整った顔立ち、くせのない黒髪。


もとから大きい目を更に大きく見開いて、ソイ
ツは俺を見ていた。


あまりにもまっすぐに見つめられて、俺から目
を逸らしてしまった。