ガラッ
幾度とあけた、保健室のドアが、今日は少し重く感じた。
”お役御免だよ。”
昨日ユキに言われたその言葉が、
重く背中にのしかかっていた。
「あら、ハルくん。おはよう。」
「おはようございます、あれ・・・?」
そこには玲の姿はなかった。
「玲は?」と聞くと、
「体調不良でお休み。」と言われた。
「そっか。」と返事をしながら、
保健室の椅子に腰をおろす。
机に向かって作業している先生。
聞くなら今しかない。
そう思った。
「あの、先生。」
「ん?」
「玲に、友達ができたって知ってます?」
「あぁ、糸野千恵ちゃん。」
「そうそう。」
「最近休み時間にたまに来てくれるわよ。」
「俺の他にも、そうゆう人が礼にできたんすよね。」
呟くようにそういうと、先生は少し眉間にしわを寄らせた。
ただでさえキリッとしたその眉が、さらに吊り上って見える。
「だから、自分はお役御免だって?
だからもうここに来る必要はないって?
そう思ってるわけだ、ハルくん。」
「えっ・・・」
追いつめるようにそう言う先生に、
少し後ずさってしまう。
先生から発せられたその言葉は、
俺の心を読み取ったようで、
唖然としてしまった。
そんな俺を見た先生はため息を吐く。
「あのねぇ、ハルくん。
受験だってあるし、三年生だし、こんなとこに来てる暇がないからって言ってるんならしょうがないし止めないけど、北野さんにとって自分が邪魔かもって思ってるんだったら、それは北野さんに失礼だからやめて。」
「それはどういう・・・」
「たしかにね、あの子は保健室通いしてるけど、普通の女の子だし、一人の人間だし。
自分が関わっていきたいって思う人に関わっていってるのはあの子自身よ。
ハルくんから見た北野さんはハルくんをお役御免って思うような子?
少なくとも、私にとっては違うけど。」
「・・・俺にとっても、違います。」
そういうと、先生は笑って、
「なら、これからも仲良くしてあげて。」
「はい。」
俺は一礼して保健室から出た。
ドンッ
「うわっ、」
「きゃっ、」
保健室から出ると、
ドアの向こうにいた子とぶつかった。
慌てて「大丈夫?」と聞くと、
その子は目を瞬かせて、
「ハル先輩・・・?」と呟いた。
どこか新しい風が、
俺の隣をすり抜けた気がした。
幾度とあけた、保健室のドアが、今日は少し重く感じた。
”お役御免だよ。”
昨日ユキに言われたその言葉が、
重く背中にのしかかっていた。
「あら、ハルくん。おはよう。」
「おはようございます、あれ・・・?」
そこには玲の姿はなかった。
「玲は?」と聞くと、
「体調不良でお休み。」と言われた。
「そっか。」と返事をしながら、
保健室の椅子に腰をおろす。
机に向かって作業している先生。
聞くなら今しかない。
そう思った。
「あの、先生。」
「ん?」
「玲に、友達ができたって知ってます?」
「あぁ、糸野千恵ちゃん。」
「そうそう。」
「最近休み時間にたまに来てくれるわよ。」
「俺の他にも、そうゆう人が礼にできたんすよね。」
呟くようにそういうと、先生は少し眉間にしわを寄らせた。
ただでさえキリッとしたその眉が、さらに吊り上って見える。
「だから、自分はお役御免だって?
だからもうここに来る必要はないって?
そう思ってるわけだ、ハルくん。」
「えっ・・・」
追いつめるようにそう言う先生に、
少し後ずさってしまう。
先生から発せられたその言葉は、
俺の心を読み取ったようで、
唖然としてしまった。
そんな俺を見た先生はため息を吐く。
「あのねぇ、ハルくん。
受験だってあるし、三年生だし、こんなとこに来てる暇がないからって言ってるんならしょうがないし止めないけど、北野さんにとって自分が邪魔かもって思ってるんだったら、それは北野さんに失礼だからやめて。」
「それはどういう・・・」
「たしかにね、あの子は保健室通いしてるけど、普通の女の子だし、一人の人間だし。
自分が関わっていきたいって思う人に関わっていってるのはあの子自身よ。
ハルくんから見た北野さんはハルくんをお役御免って思うような子?
少なくとも、私にとっては違うけど。」
「・・・俺にとっても、違います。」
そういうと、先生は笑って、
「なら、これからも仲良くしてあげて。」
「はい。」
俺は一礼して保健室から出た。
ドンッ
「うわっ、」
「きゃっ、」
保健室から出ると、
ドアの向こうにいた子とぶつかった。
慌てて「大丈夫?」と聞くと、
その子は目を瞬かせて、
「ハル先輩・・・?」と呟いた。
どこか新しい風が、
俺の隣をすり抜けた気がした。

