「部屋、片付けたの?」 涙を拭いた由香が、綺麗になった部屋を見回した。 そして、テーブルに置かれたワインへと視線を向けた。 「あのワイン・・・」 「そうだよ。2人のワイン。結婚式で飲もうなって約束してただろ」 由香は、もう一度俺の胸に飛び込んで、泣いた。 そのまま、俺と由香は寝室のベッドの上でひとつになった。