出てくれないと思った。 でも、すぐに由香が出た。 「もしもし、俺だけど」 数日声を聞いていないだけで、なんだか懐かしく思えた。 いつも一緒にいたから、それを当たり前だと思い過ぎていた。 「忘れ物あるから、今から取りに来いよ」 気の強い由香が、今夜はとても素直だった。