「由香・・・」



俺は泣きながら、由香の作った最後の料理を食べた。


今俺の心の中にあるのは、後悔だけだった。




その日から、俺は由香のいなくなった部屋で毎日生活をした。



由香のいない部屋。

由香に触れてもらえないキッチンは寂しそうにしていた。



クリスマスには毎年、骨のついた鶏肉を食べたっけ。

そんなことを思い出すだけで、涙が溢れそうになる。



今年の俺のクリスマスは、寒すぎる。




由香に未練たらたらな俺は、キッチンに立ち、そこにいた面影を思い出す。