「パパぁ!…ママぁ!…なつ ここだよ!」
突然の衝撃。小さい私は震えていた。
私のつたない叫びに答える声は……
聞こえなかった。
「可哀想に、小さいのに……」
うそ?かな?嘘、だよね?
まさか!
わたし。一人ぼっち?な、の?
返事してよ。
なつはここにいるよ?
分かった!怒ってるんだね!
自問自答。パパとママの葬式に出た時、
結論が出たの。
私は一人ぼっちだって。悲しい応え。
「なつさん。今日卒業ですね。」
「来なくて良いですよ」
「なんでですか?」
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空しくなるから。
ウシロメタクナルカラ
中学を卒業するくらいにはもう私は良い大人に
なっていちゃって。
心には鍵が頑丈にかけられていたの。
べつに。大丈夫です。
私の口癖。一人で充分。踏み込んで来んの止めてよ。
今思えばんまぁ…………最低野郎だよね。
重苦しい足取りはもはや日常的。
私の気持ちわかってくれるはずない。
めんどくさい子ってまた私を置き去りにするんだ-----------------------
時日が流れ、私は高校一年になった。
補足!私、頭めっちゃ良かったんですよ!
私立花園学園 高等科(しりつはなぞのがくえん)
お嬢様&お坊っちゃま学校に入学。しました
「それでは入場です。」
パチパチパチパチ
皆かたぐるしくってエリートって感じ。
その時だったの。
「おい!鷹!今年は良い奴いますか~?」
「めっちゃ好みの奴(女の子)いたわ。」
「誰?誰?」
「緒方なつって。ほら。あそこいんじゃん。」
「えっ!まさか!お前のタイプ。あれ?」
なんか..見られてる。よーな?
背高い先輩だなぁ…。
三年じゃん!Σ(-∀-;)
やだなぁー~。
