誰にも言えない俺の秘密。 もちろん、親友の龍平にも言えない。 誰かに言ってしまうと、その人の心の中でも彼女の存在が大きくなってしまうようで心配だった。 俺だけの天使。 俺だけが知っている彼女の素晴らしさ。 独り占めしたかった。 知ってるんだ、俺。 彼女の左腕の腕時計は、日替わりなんだ。 配達でぶつけても大丈夫な強い時計が、細い腕に巻きつく。 赤と白と黄緑、そして最近黄色の時計を買ったらしい。 限られた中で精一杯お洒落をしている彼女がますます好きになる。