そして、有希子は左腕につけていた赤い時計を俺に差し出した。 「これ、帰って来るまで預かってて。」 俺の腕につけられた赤い時計。 俺は、涙が溢れ出しそうになり、天井を見た。 「風邪引くなよ!しっかり夢掴んでこい。応援してるから!」 強がって涙を隠し、俺は有希子を抱きしめた。 元気良く手を振り、有希子は旅立った。 頑張れ。 あのババシャツを俺だと思って、毎日頑張れ。 俺が風邪ひかないように温めてやるから…