花の名は、ダリア


グシャっ


「あ、ごめーん。
見えなかったー。」


華麗にカシラの頭に舞い降りたソージは、悪びれる様子もなくうそぶいた。

ドSデスネ。
ソーデスネ。

振り返れば、サラサラと塵になっていく首を失くしたカシラの背中が、霞む目に映った。

おやすみなさい、と小さく動く、ダリアの色のない唇が映った。

『おやすみなさい』か…


(俺も、ね…)


こけた頬に微かな笑みを浮かべたソージは、ゆっくりと仰向けに倒れた。


「ソージ!!」


驚きの声を上げたダリアが、ソージに駆け寄ろうとして…足を止める。

振り向いた視線の先には、だんご状態の女たち。


「ごめん。
送ってけないから、自分で勝手に帰って」


「い… いやぁぁ!バケモノぉぉ!!」


「へ?」


ダリアの言葉を遮ったのは、一人の女の口から放たれた悲鳴。

それを皮切りに、口々に女たちは叫びはじめた。