花の名は、ダリア


(どーゆーこった?)


ソージは、別の驚きを瞳に込めてダリアを見つめた。

神?
『ノエル』が?

ダリアが?

『永久なる生』を与える神?

『ノエル』と呼ばれるコトを嫌がっていたダリアが?
『永遠の生』に否定的だったダリアが?

そりゃねェよ。


「イヤよ。
と言うより、無理よ。
私はアナタの主じゃないもの。」


ほら、やっぱねェよ。

ツンと顎を反らしたダリアの拒否が予想通りすぎて、ソージは思わず吹き出しそうになった。

だが、カシラにとってソレは、心底意外だったようだ。

ナゼナゼドーシテとアホ面で繰り返す。


「無理なモノは無理!
代わりに終わらせてあげるから、神の御元で安らぎなさい!」


蹲るカシラにビっと人差し指を突きつけたダリアが、ついでに最後通牒まで突きつけた。

カシラの顔が苦々しく歪む。
巨体をブルブル震わせ、立ち上がる。

キレたな。
アイツの足元の刀、回収しとこ。

ソージが音もなく動き出すと…

カシラは不意に彼らに背を向けた。

ドスドスとガニ股で歩き、円柱形の柱の前で立ち止まって…