やっといつも通りの弾んだ声が聞こえて、俺の首にしなやかな腕が絡みつく。
可愛い人。
愛しい人。
美しく清らかな、俺だけの花。
貴方が望んだ世界を、俺が贈ろう。
「人と触れ合って。
別れて。
100年後くらいに舞い戻ったら、その人とソックリの孫や曾孫がいて、また触れ合って…」
「…」
「ねェ、ダリア。
そうすれば、貴方の愛する散ってはまた花を咲かせる美しい命を間近に感じながら、生きていけると思いませんか?」
「…」
「…
ちょ…グ…
ねェ、ダリア?
聞いてます?ググ…」
うん。
なんかね。
話を進めるほどに、首に絡む腕の力が増していくのね。
やめて。
そろそろ絞まるから。
「…嬉しい…」
ウググ…という俺の呻きに紛れて、小さな小さな声がした。
続く言葉は聞こえない。
顔も見えない。
でも、貴方が泣いているのはわかったよ。
俺の鎖骨の窪みに、熱い雫が落ちたから。



