花の名は、ダリア


「は?ナニ?
電波団長、泣いてンの?」


「あぁ、泣いてるよ!
電信柱が赤いのも、郵便ポストが高いのも、全部ウチらのせいだよ!
その上、アンタらが来てるコトもバラしちゃったよ!
チクショー、ゴメンなっ!?」


「お…おぅ…
どーした、団長。
なんか色々おかしいゾ?」


メガネを額に押し上げたカオリが、拳でグイグイ目元を拭う。

困り果てたソージが、助けを求めてダリアに視線を送る。

ソージを見て、カオリを見て、ヒョイと立ち上がったダリアは…


「ヨシヨシ、泣かないの。」


コドモをあやすように、カオリを抱きしめて頭を撫でた。

キモチ良さそうにオネーサンしてっケド…

問題の解決にはなってない。


「団長をフツーに帰した時から、私たちが島に着いたコトがバレるのはわかっていたから、気にするコトないわ。
それに、船なら他にたくさんあるじゃない。」


おっと?
前言撤回か?

問題解決しちゃうか?

涙を引っ込めたカオリが、ダリアの腕に縋りつく。


「船、あるンですか?
ドコに?」


「漁港よ。」