花の名は、ダリア


やっぱヤバい。
カワイイ。

眉間の皺を解除して笑うと、男に見えない。

MARUTA乙女だ。

そのカワイイ顔面と、コーヒーカップの取っ手を持たずに直接縁を鷲掴んじゃう無骨さのとのギャップが、堪りませんな。

向かいの女子会テーブルも、『キャー』なんて歓声を上げている。

MARUTAくん、わかってる?
アンタだって充分注目を集めてるコト。

しかもアンタは人間レベルのイケメンだから、『頑張ればイケるかも?』なんて女勇者はそこそこいると思うよ?

まぁ、MARUTAくんの目には、ギロチン美女しか映ってないンだろうケドさ。

なんか微笑ましいナー…


「なぁ…
おまえをイイヤツだと見込んで、頼みがあンだケド。」


ホッコリした気分でコーヒーを啜る俺に、MARUTA男がこんなコトを言い出した。

こりゃまた、意外な展開キタ。


「頼みって…
金なら貸さねぇゾ?」


「バっカ、違ェよ。
相談に乗ってくンない?」


「へ?相談?」


さらに意外な展開だよ。
てか、迷走の予感だよ。

こんなヤバめな男の相談に、俺みたいな一般人が乗れンのか?