花の名は、ダリア


俺のカノジョが「ちょっとお手洗い」なんて席を立ち、ギロチン美女が「もっとマカロン食べるー」なんて席を立った時、事件は起こった。


「おい、おまえ。
おまえだよ、おまえ。」


なんと、席に残ったMARUTA男が、席に残った俺に話しかけてきたのだ。

君子に危うきが近寄ってきちゃった───!?


「…
ナンデショウ?」


「コッチ見ンな。
斬り刻むゾ。」


「ナニ!?その理不尽!?
俺今、呼ばれたよね!?」


「違ェよ。
ダリア見ンなっつってンの。」


ダリアとは…
ギロチン美女のコトか?

俺から目を逸らしたMARUTA男は、見境なく周囲を睨みつけながら…


「全く、ドイツもコイツもダリア見やがって…
俺のだっつーの、クソが…」


とかなんとか、頬杖をついた掌で口元を隠し、ブツブツ呟いている。

ひょっとしてソレ、ヤキモチなの?

美人すぎて人目を引くカノジョを持った、心配性カレシなの?

このMARUTA、結構カワイイじゃねーか…