花の名は、ダリア


「チっっっ」


ソージは可愛い顔をこれでもかと歪めて、思い切り舌打ちした。

サムのヤツ。
余計なコトしやがって。

ほんっと、ドコまでもムカつくっっっ!!


「ダリア…
来てください。」


渋々。
ほんと───に!渋々!

ダリアから身を剥がしたソージは、彼女の手を引いて廊下の壁際に連れていった。


「俺が、あのドアに入ったら」


さっき電波な団長が出てきたコスプレ会場のステージ横のドアを、ソージが指差す。


「10秒後に、コレを押してください。」


次に、壁に設置されているボタンを指差す。

コレは…

赤くて、まんまるい…


「お…押しても…イイの?」


怯えたように。
でも、なんだかウズウズして。

ダリアは上目遣いでソージに訊ねた。


「えぇ、思う存分ポチっとしちゃってください。
ただし、キッカリ10秒後に。

10秒でカタつけてやらぁ。」