花の名は、ダリア


「多くの人間を『仕えし者』にして、国を作れって?」


「そうだ。
君なら、僕のキモチがわかるだろう?
『ノエル』を孤独から救いたいだろう?
『ノエル』を愛しているンだろう?」


「うん。
愛してるよ。」


「僕だって同じだ。
僕らは同じ思いを共有しているンだ。
必ずわかり合え」


「だが断る。」


「…


え?
そんなにアッサリ拒否しちゃう?」


この話の流れでも心を動かさないソージに、サムは絶句した。

ナゼだ?

『ノエル』を愛しているのなら。

『ノエル』のためを思うなら…


「俺とおまえがわかり合う日は、永遠に来ねェよ。
だって俺は、あの人を孤独から救いたいなんて、これっぽっちも思ってねェから。」


ソージは微笑んだ。

さっきまでの、人を小バカにした笑みとは違う。

純粋な乙女のように、優しく、可憐に。

サムはその微笑みを魅入られたように見つめ…

戦慄した。