花の名は、ダリア


「ちょっとォォォォォ!!??
人の話はちゃんと聞けって、親に教えてもらわなかったのォォォォォ!!??」


まんま涅槃なソージに激昂したサムが、オットマンから立ち上がって足を踏み鳴らす。

うん。
ムカつくキモチはよくわかる。


「自分語り、ウザい。
しかも、長い。
全校朝礼で長々と喋る校長センセーも、おまえにゃ負けるわ。」


面倒臭そうにそう言ってから、ソージは小指についた耳クソを息で吹き飛ばす。

うん。
君は人をムカつかせる天才だ。


「…
よし、要点を言おう。」


「手短にな。」


「~~~っっ!!
いちいちムカつくっ!!」


さっきの余裕はドコへやら、鼻息と共にフンーフンーと怒りを放出するサム。

退屈を隠さず、欠伸なんてしながら寝転がっているソージ。

ドッチが追いつめられてンのか、もはやわかんねーよ。


「僕に協力するよう、『ノエル』を説得してほしい。」


息を整えたサムが、やっと冷静に口を開いた。

ようやく本題だ。

ソージはゆっくりと身を起こした。