私は、19歳、たっくんは20歳になった。
「おい、雪菜。もう時間がねぇよ。」
「えー、ちょっとまって、もうちょっと
見てたいんだっ。この格好!!!!」
「はー。ったく。十分綺麗だぞ。」
「えへへ。ありがとっ。」
もうちょっと見ていたい気持ちを
抑え私はたっくんと部屋を出た。
ママもお母様もお父様も
席についてる。
高ちゃんと由香と皐月、桑田君
には思う存分楽しんでもらいたいな…。
私は、大きな白い扉の前に立っている
パパに駆け寄った。
「パパっ!!」
「雪菜っ!!…ほらパパの腕に掴まって。
もうすぐで、扉が開くよ。」
「うん。」
数分経ったとき。
中から声が聞こえて、扉が開いた。
私とパパが一歩一歩歩き出すと
まわりにいる人たちは盛大な
拍手で迎えてくれた。
そこには、嬉し泣きするママとお母様。
笑顔なお父様に由香と皐月、桑田君
と高ちゃんがいた。
そう、今日は私とたっくんの結婚式。
綺麗な白いドレスをみにまとい
パパと一緒に一歩一歩歩き
たっくんに近づく。
パパから離れたっくんの前に立った私。
「綺麗だよ、雪菜。」
「えへへ。相変わらずたっくんも
格好いいね。」
指輪の交換をし、誓いのキス。
「俺からでも良いけど、雪菜からする?」
「…~っ。」
「キスなんて、毎日してやんよ。」
たっくんは意地悪く笑って
私に口づけをした。
「あ、俺ね雪ちゃんの執事やめねぇよ?
やっぱ雪ちゃんが心配だもん。
……雪菜の事毎日守ってやるよ。」
「…それ執事じゃなくても
出来るでしょ。」
「俺、仕事で雪菜のところにいない日
けっこう出てくると思うけど?」
「…っ。……よろしくお願いします。」
「素直でよろしい。」
たっくんはそんなことを
抱き締めながら私に耳打ちした。
私と結婚してもたっくん、
執事はやめないみたい。
「雪菜…愛してる。」
たっくんはまた私に唇を重ねた。
「ふふっ。私も愛してる。」
どうやら私は、執事に愛され
お嬢様のようです。
【執事に愛されお嬢様】―END―



