(でも、スッキリしたなぁ…。)
最近、柔道の練習してないから
もっと体動かしたかったなぁ…。
すると、後ろから、聞き覚えの
ある声が私の名前を呼んだ。
後ろを振り返ると、そこには
桑田君がいた。
「今藤さんっ!!おはよー…って、
俺、ずっと見てたよぉ?」
「何の事?」
「なーんか、校舎裏で面白い事
してたね。俺も混ぜて欲しかったな?」
わざとらしく、私を笑顔で
見つめて、そう言う桑田君。
桑田君って何考えてるか
分からない…謎多き男だな…。
「今藤さん…何してたの?」
「たっくん…じゃなくて、私の執事に
馬鹿なことしたからちょっとお仕置き
しといただけだよ。」
「ふーん…?お仕置きねぇ…?」
探るように私を見ながら
フムフムしてる桑田君は、
私を見ながら「やっぱりお嬢様だった
んだ。」と呟いた。
(さっきから何をぶつぶつ言ってるん
だか…って、そうだ…!!桑田君が
いたじゃーん…!!!!!!)
「桑田君!!今日私の家に来ないっ?!」
「今藤さん…って自分から男を家に
誘うなんて、大胆だよねぇ~。
そう言う所も、俺嫌いじゃないよ?」
この人、絶対変なこと想像してる。
まぁ、誰でもいいから
家に来てほしいんだよね…。
パーティーは、もうパパとかママの
知り合いで人数が多くなってるから
連れてけるって言っても1人か2人…。
「桑田君に言い忘れたけど、今日誘っ
た理由は、パーティーに招待したって
意味だからね?
行けるなら、お礼にこちら側が全部
負担する。パーティー用スーツとか。」
「え、まじ?今藤さんもいるんだよね?」
「当たり前でしょ。」
「ぜってぇ行くわっ!!!!」
勢いよくそう言った桑田君は
あの可愛い子犬スマイルで。
あんな可愛い子犬スマイルが
至近距離にあると思ったら
不覚にもドキドキしてしまった。
意外にあっさりと招待する人を
見つけられた私には、もう焦りは
なく、余裕すら感じられた。
桑田君には、帰りにそのまま私の
専用車に乗って家までいくという事
を約束し、お互い自分の教室
へと入って別れた。



