次の日、私の気分は上々だった。



昨日のたっくんの誕生日は
最高の1日になったし、何てったって
今日は、初めて私の家に女子
が来るから。






(今日は、ポニーテール
にしていこっかなー。)





いつも長い髪の毛をおろして
いるけど、今日は家に私の
同級生が来るから、髪の毛を
結わって行こうかな…。







(よし…!!完璧…!!)




髪の毛が長いせいで、結わっても
下らへんの背中まである。


けっこう長いからな…。





自分の身なりを整え、朝食を
食べに行こうとドアを開けようと
したら、何者かによって、
先にドアを開けられた。





「たっくん…!!」



「ゆきなぁ…。」





ドアを開けたと思ったら、
パフっとたっくんは、私に
覆い被さってきた。




「雪菜充電中……って、
今日は髪の毛、結んでる。」




「そうなの。今日はね、私の家に
私の同級生が来るの。

だから、少しだけおしゃれしてみた。」




「雪菜は髪の毛を結わかなくても
全然可愛い。けどそれも似合う。

所で、その同級生って男なの?」






(褒められた…。何か嬉し恥ずかしい。)




たっくんったら、本当にすぐ
私の心配するよね…。

でも、私はそれが嬉いんだけどね。



男子って言ったら
どうなるのかな…。


ちょっと試してみたくなるけど
やっぱり、やめとこ…。




「女子だよ。女子が2人。」


「女子か…。ならいい。」





私を抱き締めながら言った
たっくんの声は安心した
ような声だった。


たっくんって心配性…?





「たっくん、朝食食べに行こ?」


「やだ。あと5分。」




5分と言って抱き締める力を
強くするたっくん。



でも、何でかな…
何か嫌な予感がするんだ。





(何もないと良いけど…。)