(うわっ…なにこれ…。)
目が回る、変な感覚がしつつも
頭を整理させる。
私の目の前には、保健室の
天井と…桑田君の顔。
「えーっと…?」
頭を整理させて分かったこと。
Q.なぜ目が回る感じがしたのですか?
A.桑田君に押し倒されたからです。
どうやら、正解のようです。
「今藤さん。俺にだったら油断して
もいいかな、何て思った?」
「え…。」
(え、ちょっと誰ですか…?!
さっきの子犬君どこ行った…?!)
「今藤さん、俺本気だからね。
覚悟した方が良いと思うよ?」
1人で淡々と話す桑田君。
私にそう言うと、「んじゃ、バイバイ。
今藤さん、また明日。」と、私から
離れ、保健室から去っていった。
(何だったの…。息なり…)
桑田君が保健室から去っていった
後、私は、ベッドで唖然としていた。
気がつけば、もう少しで
帰りのHRが始まる時間。
(帰りのHRだけは出とこ…。)
私は、ベッドを整え
保健室から出て、教室へ向かった。
***
教室へ入ると、ちょうど
帰りのHRが始まり、皆が
席に戻っている時だった。
担任である高ちゃんの
話が終わり、起立礼を
すると、一斉に辺りがざわつき出す。
教室から出ていく男女が
廊下で走ったり、笑ったり…。
とにかくわちゃわちゃ
し出す。
私も帰ろうと、たっくんの
誕生日プレゼントを買いにいこうと
教室を出ると、誰かに肩を掴まれた。
後ろを振り返ると、そこには
高ちゃんがいた。
「今藤。昨日、俺の仕事手伝わなかっ
たよなぁ?だから、」
「今日手伝えと?」
高ちゃんはそうだと言いたげな
目を私に向けていて。
「え、今日はダメ。大事な
用事があるから。」
と、華麗にスルーしようとしたら
ブレザーの襟をつかまれ、
職員室へ強制連行された。



