専用車から降りると、たっくんは
意地悪く笑って「行ってらっしゃい
ませ。お嬢様。」なんて言ってきた。
「はいはい。行ってきます。」
呆れ声でそう言った私だけど
絶対顔はめちゃめちゃにやけて
いると思う…。
たっくんってからかってる時は
“お嬢様”とか“雪ちゃん”だけど、
必死になってる時は、
例えば、あの屋上事件の時とか…
は、“雪菜”って呼ぶんだよね…。
(何かちょっと分かってきたかも…)
でも、抱き締められたり
キスされたり頭撫でられたり
囁かれたり…
未だにまだ慣れないなー。
特に囁かれたりするのは…。
私は、自分の席についた。
また1人何だと寂しく思って
いると、私の所へ2人の女子が
やって来た。
(え。女子…。珍しい…。)
「ねぇ、今藤さん。私達、今藤さん
のお家に遊びに行きたいなぁ。ダメ?」
息なり、話し出したかと思うと
それは私の家に行きたいと言う
話だった。
こんなチャンスもうないかも
知れない。
これをきっかけに友達に
なれるかも知れない。
「いつ、私の家に行きたいの?」
そう聞いてみれば、待ってましたと
言わんばかりの瞳を私に向け、
「「明日!!!」」と2人とも声を
揃えてそう言った。
「分かった。明日ね!!
じゃぁ、学校帰りに行こっか!!」
「うん!!分かった!!」
「了解!!ありがとう!!」
(高校生初の友達が出来るかも…!!)
嬉しい…!!
さっきの女子の、
「今藤さんと一緒にいた
あの男の人もいるかな?」
「いるでしょ!!そうじゃなきゃ
今藤さん家に行く意味ないじゃん…!!」
何て会話は、ゴニョゴニョしていて
聞き取れなかった。
明日は、るんるんだなっ!!
1番って言っていいほど
楽しい1日になるかも知れない。
(明日は、張り切っちゃおっ!!)
ってことで、私は
保健室直行!!



