執事に愛されお嬢様




昼休みになると、朝の時の
5、6人の男子が私の元へやって来た。



屋上に行こうと言うことになり、
私たちは屋上へ向かった。



吹いてくる風は冷たく、
肌寒さを感じさせる秋の匂いがした。




屋上に通されるなり、
私は先程の男子に囲まれた。



(まずい…。)



一瞬にして危険を感じた。

それと同時に10分だからと
OKしてしまったことへの
後悔の気持ちが大きくなった。






「雪ちゃん…。俺らずっと、ずっと
雪ちゃんが大好きだった。他にも
もっとたくさん雪ちゃんの事好きな
男子がいるよ。



けど、雪ちゃんは男子に何言われても
全く動じなかった。



学校1モテる男子と言っても過言では
ないくらいの奴にも動じなかった。



あの時は、さすがにビックリしたよ。



だから、俺ら決めたんだ。
そんな雪ちゃんがやっぱり欲しいから
俺らは力づくで雪ちゃんを手に入れる。」







(本当にまずいことになった。)



柔道なら小さい頃から
やってたけど、さすがに
この人数はきつい。


せめても3人ってとこかな。


あと、全員男子って言うのが厄介。
男と女とでは力の差はありすぎる。







「雪ちゃん。俺ら、雪ちゃんの事なら
何でも知ってるよ。雪ちゃんが柔道
やってることも知ってるよ?


けどね、俺らを倒そう何て思わない方
が良いと思うぜ?



教師とか親とかにバレたら厄介だろ?」







確かにそうだと思うけど、
この男子らに何をされるか
なんて、お見通しだよ。







「こんなことしてくる男子
はあなた達が初めてよ。

あなた達の望みは何かしら。」




技が無理なら言葉で…。

どうにかなるなんて分からないけど
やれるところまでやってみる。





「俺らの望みねぇ。
さっきも言ったじゃん。俺らは
力づくで雪ちゃんを手に入れるって。


だから、俺らの女になって欲しいなぁ。」





鋭く尖った剣のような目が
私を突き刺す。


その言動が“本当に危険だよ”って
怪しく笑いながら私に唄いかける。




「雪ちゃーん?選択肢は、
1つしかないと思うけど?分かる?」




そう、選択肢は1つしかない。



「雪ちゃん。まず膝まずいて?」




膝まずかせて何をする
つもりなの…?


だんだんと男子らの
したい事が私は分からなく
なっていた。


今まで、柔道の技でどうにか
なってきたけど、今回は
いつもとは違うから。


もうよく分からない。


でも、分かることは
この男子らの言うことを聞けば
解放される。



だから、従うしかない。







…私は、男子らの言う通り
屋上の床に膝まずいた。