辺りは真っ白な世界が広がっていた
前も後ろもわからない
限りなく続く真っ白な世界
ここは、どこなんだろ
とりあえず歩いてみることにした
果てしなく続く白
自分が本当に前に進んでいるのかもわからなくなってきた
すると、その世界の中に1つ
虹色に輝く石が落ちていた
それを手にとった瞬間、ものすごく強い風とともに色が白の世界を染め始めた。
頭上は青く、足元は緑色に
いろんないろが私の周りを染めていく…
「…いろ…」
「七色!!」
「・・・・!!」
「お前何よそ見してるんだ、テキスト読めー」
「え、は…はい!!」
何がなんだかわからないまま机の上に投げてあったテキストを逆さまに持ち、クラス中に笑いが起きた
「ひかりー、また寝てたでしょ」
前の席の美枝は大学入ってから知り合った親友。何かと世話を焼いてくれるのだ。
「美枝ちゃん、何ページ?何ページ?」
美枝の助けもあってひかりは、何とかその場を乗り切ることができた。
「」