「4th.ゲームはクイズをします‼︎
まず、3人、自由にチームを作ってください」
(クイズ……。
小学生の頃に…なぞなぞはよくやったなぁ…)
「よし、陸!未央!チーム組むぞ!」
「うん!」
「本当に良いの…?足…引っ張る…」
陸はまだ怪我のことを気にしているようで…。
「ああ、もう‼︎ ウジウジうっせぇ‼︎
陸は俺たちとチームじゃないと違う人の足引っ張ることになるぞ?
足引っ張るなら俺たちの足を引っ張れ‼︎
つーか、引っ張る気でやれ‼︎‼︎」
(言ってること無茶苦茶だよ、海…。
でも……)
「海……、うん。ありがとう」
(やっと笑顔になった…。
クイズか……海は…うん…苦手そう…)
「でもなー、俺のが陸より足引っ張ると思うぜ?
クイズとかなぞなぞとか苦手だ‼︎」
はっはっはっ‼︎と笑いながら言う海。
(確かに…海には悪いけど…陸はこういうの得意そうだもんなー…。
私はどちらとも言えないけど…)
私は昔からなんでも微妙だった。
特に得意なものもない。
…かと言って苦手なものもない。
全てが微妙なできになっていた。
1人だったら…もう死んでいただろう。
でも、今は海と陸のおかげでなんとか生き残っている。
2人の分まで……生き残るんだ…。