世界中でベタ星人のマユに包まれてしまった人々は、死んではいなかった。


ベタ星人が去った後にそのマユは、次々と切り開かれ中に閉じ込められた人達は無事に救出されたのだ。


それから3日程が経ち、ベタ星人が撤退した原因を詳しく探る為に、アメリカから、NASAの局長と政府の高官がジョンに会いに来日して来た。


ジョンは、今回ベタ星人の撃退のきっかけとなったのは、ベタ星人が地球上陸時に着けていたあのダースベーダーのマスクである事……


そして、今回の作戦の成功には、日本人の友人達と新宿に暮らす善良な区民の多大なる協力が不可欠だった事を政府の高官達に説明した。


「シチロー…今回、スターウォーズの映像を映画会社に無断で放送した件だが……アメリカ政府が映画会社に不問とする様に取り持ってくれるそうだ♪」


さすがはジョン、チャリパイのなりふり構わない行動へのフォローもしっかりしている。


「じゃあ~ジョン♪
ハリウッド映画で私達を主役で使ってくれる様にお願いして……」


「それは、絶対ムリだと思う!」


ジョンにきっぱりとそう言われ、またも落ち込む子豚とひろきであった。