荒木さんは後部座席のドアを開けてくれた。
「ありがとう、荒木さん」
まだこういう扱いに慣れていないから、どう対応をしたらいいのか戸惑う。
遠慮気味に車に乗り込むと、荒木さんがドアを閉めてくれた。
「荒木さんて、南野家と付き合い長いんですか?」
「私は南野家に18の時から仕えていす。家が代々南野家に仕えていましたので、幼い頃から仕える者としての指導を受けておりました」
す、すごっ…!!
やっぱりいるんだ、専属で仕えてる家が……。
「てことは、小さい時の愛音も知ってるってこと?」
「もちろんです。愛音様はとても可愛らしいお方でした。いつも私の後をついて歩いていたんですよ」
うわー!想像できない!!
あの愛音が……。アルバムとかあるのかな?
帰ったら探ってみよう。
ちょっとした楽しみが出来た私は、家について早速アルバムを探した。
勝手にアルバムみたら怒るんだろうな。
とか思いながらアルバムを探していると。
「真冬?何してるんだ?」
「あ、お義父さん」
お義父さんが部屋のドアから私の様子を覗いていた。



