「進展あったら話してよ?これでしばらく退屈しなくていいわー!」
玖美さん、完璧私のこと利用してるよね。
もういいや。
楽しそうだし、玖美の好きにさせておこう。
そのあと授業を終えて、放課後になった。
質問攻めにされないうちにダッシュで校舎を出る。
…数日くらい続きそうだな、この質問攻め。
はぁ、とため息をつきながら門を出ると、目の前には黒の高級車。
近所の人達が何事かとこちらを見てくる。
確かにそういう反応になるよね…。
こんな普通の住宅が建っているところに高級車があるんだもん。
「お帰りなさいませ、真冬様」
丁寧にお辞儀をして私を迎えたのは、運転手の荒木さん。
三十代後半のまだ若い運転手さんだ。



