「えっと、五十嵐 真冬です。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げると。
「……あっそ」
という興味なさげな言葉だけ返ってきた。
ん……?
「あのー……」
「俺疲れてるから。後にして」
なっ……!?
何こいつ!!
「ちょっと、人が挨拶してるのにその態度はないんじゃないの?」
するとその男は私を見下すように言った。
「別にアンタに興味ないし」
カチンッ。
「あのねぇ!アンタが興味あるとかないとかは関係ないの!
いくら私が貧乏人だからって、人としての態度ってもんがあるでしょ!?」
「うるせぇなぁ……。俺だってお前が貧乏人だろーが、なかろーが知ったこっちゃねぇよ。てか、お前誰?」
誰、だってっ……?
「さっき自己紹介したじゃない!私は五十嵐 真冬!人の話くらいちゃんと聞いとけ!」
「はいはい、真冬ね。俺マジで疲れてるから行くわ」
奴はそう言って部屋を出て行く。
「あ!逃げんなバカー!!」
バタンとしまったドア。
その瞬間、部屋が急に静かになった。



