私がもう限界を迎えた時、教室に入ってきた先生によって騒ぎは収まった。
「お前ら何やってんだ、席着けー。あ、五十嵐…じゃなくて南野、結婚おめでとう」
「はぁ…」
先生、そんなついでに言っておこうみたいなお祝いの仕方ってどうなの。
まぁ、突っ込まれるよりはマシだけど。
その日の学校では、休み時間になる度にトイレに逃げ込み、女子の質問攻めから避けた。
そしてやっと昼休み。
「やっと落ち着けるー!!」
屋上で腕をぐいーっと伸ばして体をほぐす。
「大変だったね、真冬」
「うん」
私の隣で笑うのは、親友の中里玖美(クミ)。
ショートボムの髪がよく似合う、可愛らしい女の子。
クラスが違うから、こうして話せるのはお昼の時だけなんだ。



