まだドキドキが収まらないまま愛音の後ろ姿を見た。
愛音の左手の薬指には、私の左手の薬指についているものと同じ指輪が、光に反射して光っている。
無意識に指輪に触れる。
「ずるいよ、愛音……」
そうやって、どんどん私を愛音から逃げられなくするんだから。
ホント、ずるい…。
「あ…愛音にプレゼント渡すの忘れてた」
帰ったら渡そう。
「真冬様、出発してもよろしいですか?」
「あ、はい。すみません」
プレゼントを渡したら、愛音はどんな反応をするかな?
今度は私が、愛音をドキドキさせてやりたい。
そんな小さな企みを考えながら、私は学校に向かった。



