「そこまで女の子が嫌い?」
「嫌い」
即答しやがった。
「ん、奏が来た」
奏くん?
車の中から外を見ると、一台の車が私達の車の後ろで止まった。
あー、なかなか降りないと思ったら奏くん待ってたんだ。
「あいつがいた方が楽なんだよ。奏が女の相手してくれるから俺は何もしなくていいし」
親友を利用するとは……。
やっぱ愛音は愛音だね。
なんていうか、使えるものは使う、みたいな。
奏くんが可哀想だけど。
「真冬」
「ん?」
名前を呼ばれて振り向いた瞬間。
「んっ……」
唇が温かくて柔らかいものに包まれた。
それがキスだということを頭で理解するのに、時間はかからなかった。



