なんとか着替えを済ませ、朝食を食べて準備を済ませた後、愛音と車に乗り込んだ。





歩きでいいと言ったのだけれど、愛音の妻になったことで敵対している企業の人達に狙われる危険があるからと、許してもらえなかった。





ていうか、狙われるって…。


お金持ちのお嬢様が狙われるなんて、漫画とかドラマの中の話しだけかと思ってたよ。





しばらく走ったところで、愛音の学校の前についた…のはいいんだけど。





「キャー!!愛音様ー!」


「お待ちしておりましたのよー!!」





なんとまぁ、すごい女子の数…。




「面倒くせぇな……」



愛音がボソッと、ため息交じりに呟いた。



確かに、愛音にしてみれば一番面倒臭いことだね…。




ちょっと同情する……。