「っ……」
愛音の唇が、微かに震えてるのが分かった。
愛音のキスは、優しくて、温かい。
私を傷つけないように、ゆっくり、慎重に角度を変えながら唇を重ねてくれる。
こんなキスをされたら、好きになっちゃうじゃない……。
「……真冬」
キスをしていたのは、5秒くらいなのに、10秒くらいしていた気がする。
そっと唇が離れて愛音を見ると、尚も心配そうに私を見ている。
普段の意地悪な顔からは想像出来なかったな。
「大丈夫だよ……愛音が優しくしてくれたから」
にっこりと笑うと、愛音は私の目に残った涙を優しく拭った。
「真冬、もういっこやりたいことあんだけど」
やりたいこと?
「何?」
すると愛音は、ニヤリと笑うと、私の首元に指で触れた。
そして、いつものように意地悪に笑って言ったんだ。
「キスマーク」
ってね。
「へっ……?ちょ、待ってっ……」
これ以上は私の心臓が持たないよーーっ!!



