「おめでとうございます」
婚姻届をだし、たった今俺たちは夫婦になった。
「結婚したね」
「したな」
ってことで、ここからは決まりごとが始まるわけだ。
しょうがない……。
「真冬、手」
「手?……あ、そっか」
差し出した俺の右手に、真冬がゆっくりと左手を重ねる。
手、小せぇな。
ふと見ると、真冬は顔を赤して、恥ずかしそうにうつむいている。
「恋人つなぎの方がいいか?」
俺はわざと真冬の顔を覗き込むようにして言いながら、指を絡ませた。
とたんに、もっと顔を赤くした真冬は、俺をキッと睨む。
その顔で睨まれても、全然怖くねぇから。
むしろ可愛いし。



