「何か私服の子が校門で誰か待ってるみたいだぞ」
「奏」
「ほら、見ろよ。男子がめっちゃ集まってる」
奏が指差した方を見ると、男子が集団のように校門に集まっていた。
「芸能人か誰かかな?」
「さぁな」
奏と2人で校舎を出ると、男子がうじゃうじゃと集まっていて気持ち悪かった。
「やべー!!惚れたー!!」
「マジタイプなんだけど!」
そんな声があちこちから聞こえてくる。
男子を掻き分けて進んで行くと。
「あ……愛音っ」
聞き覚えのある、高めの透き通った声が聞こえた。
その声は、男子がさらに密集している中から聞こえてきた。
もしかして、と思い、更に近づくと……。



