人懐こくて明るい性格で、顔もタレ目の可愛い系黒髪爽やか少年の奏。
もちろん、モテる。
「お前、いつ結婚すんの?俺パーティー参加しなきゃなんねぇからさ♪」
あぁ、そうだ。
結婚会見パーティーがあるんだった。
いつ、ねぇ……。
「今日」
「今日?またまたー、冗談はよせって」
冗談じゃねぇっつの。
「まあ、愛音の嫁さんになる子はちょっと可哀想だよなー!こんな冷たくて無愛想なやつとなんて」
そうかもな。
でも……。
何故か真冬のことは、全然ウザイと思わなかった。
まぁ、いつも周りにいる女とは違ったからかもしれないけど。
「そういうお前はいつ結婚すんの?」
奏には幼なじみの佐倉 華奈という彼女がいる。
本人の気持ちを重視する新垣家は、政略結婚なんてことはしない。
「あー、俺も18になったらだってさ。だから9月くらいになるかも」
「分かった。親父達にも言っとく」
「おう、よろしく」
佐倉は天然でほわんとしていて、少し目を離すとドジってるようなヤツだ。
そんなところも好きなんだって、前に奏が言っていたのを覚えてる。
好き、か……。
好きな女がいたことはない。
中学ん時に少し遊んだくらいだ。すぐにやめたけど。
好きって、なんだろうな。
なんてガラにもないことを考えながら授業を受けた。



