「あとは、二人で出かける時は必ず手をつないで歩いてね!」
手?
「ねぇ愛音、これって監視がないから手をつながなくてもバレないよね?」
外にいるんだもん、執事さんとかメイドさんとかいないだろうし。
そう思って小声で愛音に問いかけると、愛音は少しため息をついてから答えた。
「無理だな。街には必ずウチが経営してる店がある。そこの従業員につないでないとこ見られたら、曾祖父さんが怖いんだよ」
そうだった……!
店の二つのうちひとつが南野財閥の店っていう割合なんだから、ヤバイじゃん!
それより、曾お祖父さんがいたんだ……。
おじいちゃんのお父さんか……。
でも、ここの家庭はみんな若いから、曾お祖父さんも若いのかも。
なんて考えていると、お義母さんが話を進めた。
「キスのことなんだけど、キスは朝先に出かける方からすること。帰ってきたら、先に帰ってきていた方からすること」
い、一日に二回もっ……!?
「私達の前でしてもいいけど、恥ずかしいかったら部屋でしてもいいわ。でも、その時だけ隠しカメラを作動するからね
ちなみにキスは5秒間は絶対してね」
にっこりと笑うお義母さん。
こ、怖いっ……!!



