「真冬、もう少しで嫁さんが帰ってくるから、そしたら決まりごとのひとつをお見せするよ」
親父は真冬にそう言ってウィンクした。
気持ち悪っ……!
「真冬、覚悟しとけよ」
「え?何を?」
キョトンと首を傾げる真冬は、ホントに純粋。
「すぐ分かる」
あの二人が帰ってきたらな。
朝食の準備が出来た頃。
ガチャっと玄関が開く音がしたと思ったら、階段をバタバタを駆け上がる音がした。
……帰ってきやがった。
それはどんどん近づいてきて、バン!と勢い良くドアが開くと同時に、
「ただいまーー!!」
と、勢い良く入ってきたお袋とばあさん。
「真冬ちゃんはどこ!?」
「あっ、いたいた!キャー!可愛いーー!!」
二人は部屋に入るなり、荷物を放り投げて真冬の元に駆け寄った。
「よく来たわねー!これからよろしくねー!」
「こんな可愛い子が愛音のお嫁さんになるなんて!嬉しいわー!」
「あ、あのっ……」
ベタベタとお構いなしに真冬に触りまくる二人。
あーあ……。
真冬が固まってら……。



