「おい、真冬。起きろ」
「んー……?」
肩を少し揺らすと、真冬が眠たそうに目を開けた。
「あ……おはよー……」
「もう少しでお袋達が帰ってくる。決まりごとを見せるから、早く来いって」
「え!?ウソ!早く支度しなきゃっ……」
真冬は物凄い勢いでベッドから起き上がると、髪を整え、少しだけ化粧をした後、着替えるためにクローゼットの部屋に入って行った。
少しして出てきた真冬は、膝丈くらいのフリルの白いスカートに、淡いピンク色で、肩出しのシャツを着ていた。
思わずドキッとしてしまったことは、言ってやらない。
「変じゃない?」
「いいんじゃね?」
つーか、昨日も思ったけど、こいつスッゲー体が細い。
色白でスラッとした手足にキュッとしたウエスト。
こんなに細い真冬だけど、俺が思うに、結構胸はあると思う。
いや、変態とかじゃなくて。
男の本能ってやつ?
昨日抱きとめた時にチラッと見えた胸の谷間。
あれは結構ヤバかったな……。