「ったく……。おい、ちょっと来いよ」
「え?」
「いいから早く」
なんだろう?
鏡のある前の椅子に座り、愛音が私を手招きする。
まだバクバクと音をたてる心臓を抑えながら、私が愛音の元へ行くと、
「ここ、座れ」
「へっ!?」
「早くしろよ」
いやいや、だって!
「は、恥ずかしいから無理っ!」
「何恥ずかしがってんだよ?今まで強気だったくせに」
それとこれとは別でしょ!!
だって、だってっ……!
「足の間に座るとか無理だから!」
そう、愛音が私に座れと言ったのは足の間。
つまりそこに座ると、かなり密着するわけであって……。



