「うん、平気…」
上がった息を整えていると、愛音がギュッと私を抱きしめる。
ちょっ…!!
少しでいいから、私の心臓を休ませて欲しいよっ…!!
「お前、相変わらず細ぇよな。ちゃんと食ってんの?」
「た、食べてるよ」
むしろ最近、食べ過ぎてるんだけど。
「ならいいけど…ちゃんと食えよ?倒れられたりしたら、俺が困る」
愛音はそう言うと、くるっと私の体を反転させ、自分の正面に向けた。
急に向かい合うような姿勢になり、私の体温は更に急上昇。
どうしたんだろう。
愛音って、こんなに甘かったっけ…。
「わ、私がいなくたって、愛音は平気でしょ…?」
だって愛音は頭脳明晰で何でも出来るし、私じゃなくても可愛い女の子は沢山いる。
困ることなんて、ない。
あ……自分で言って悲しくなってきた。
すると。
「あ?何言ってんだよ。好きなやつがいなくなったら誰だって困るだろうが」
そう言って、愛音は私の頬に手を寄せて。
「俺は、お前が隣にいるだけで安心すんだよ。心が和らぐ。
だから、ずっと俺の側にいろ。絶対離れんじゃねぇ」
真っ直ぐ私の目を見つめて言った。
自然と溢れてきた涙は、嬉し涙。
その涙を、愛音が親指で優しく拭う。
「真冬、返事」
「っ…は、い……」
それからまた、愛音は私に優しくて甘いキスを落とす。



