指輪は結婚する時に買うってことで、真冬の提案でネックレスをあげることになった。
「んー…どれがいいかな…」
「奏くんが選んだものなら、何でも喜んでくれると思うよ」
「そうかな」
「絶対そうだよ」
確かに奏が大好きな佐倉のことだから、何でも大丈夫だろ。
真剣に選んでる奏を見て、ちょっとだけいい男じゃん、とか思った。
「あ、可愛い…」
ふと、隣でショーケースを覗いていた真冬が呟いた。
見ると、それはペアルックのネックレスだった。
小さなシルバーの金属板にお互いの名前を掘るという仕組みだ。
真冬はそれをずっと見つめてる。
よっぽど気に入ったんだな。
「すみません、これください」
「えっ!?」
俺の言葉に、真冬がぐりんっと顔を勢い良く向けた。
そんな勢い良く振り向かなくても…。
首痛めちまうぞ。



